映像信号を測る / PC-6001mkII RGB

PC-6001mkII背面のデジタルRGB出力から水平・垂直同期信号を測定してみました。

PC-6001mkIIでは付属の取扱説明書にタイミングチャートが記載されているため、あえて測定する必要はないのですが、マニュアルと実測値が違うことはよくありますし、デジタルオシロで2チャンネル同時測定をしてみる題材として、あらかじめ数値がわかっている機材を使った方が都合がよいのです。

マニュアル掲載のタイミングチャートではこのようになっています。上図が水平方向の各種タイミングで、下図が垂直方向です。水平方向は64.696μs(15.457KHz)、垂直方向は16.688ms(59.922Hz)ということになっています。

PC-6001mkII描画タイミング

PC-6001mkII描画タイミング

タイミングチャートの水平方向の図では、水平同期信号がフロントポーチ・バックポーチで階段状に変化しているかのようにみえますが、実際には、TTLレベルで同期信号のパルスが負論理で発生するだけです。

mkII_Hsync

mkII水平同期信号

垂直方向も同様で、TTLレベルで負論理でした。同期期間もマニュアル通りです。

mkII_Vsync

mkII 垂直同期信号

水平同期信号と垂直同期信号を同時に測定したのがこちらです。2つの信号を重ね合わせると判りにくくなるので、垂直同期信号の電圧値を倍にして表示してあります。タイミングチャートによると、垂直同期信号の間に水平同期信号が262本あるはずです。

mkII 水平同期と垂直同期信号

mkII 水平同期と垂直同期信号

もうひとつ、垂直同期信号がActiveになった瞬間の拡大図です。垂直同期信号のパルス幅は水平映像信号3本分に該当していることがわかります。これもマニュアル通り。

mkII 垂直同期信号拡大図

mkII 垂直同期信号拡大図

これらの映像信号はmkIIのモードに関わらず一定です。PC-6001mkIIの垂直方向画素数はMODE1では192、MODE5では200ですが、垂直方向の走査線数は画素数に関係なく一定なので変化しません(Z80 BUSREQは別の話です)。RGB信号も併せて調べてモード別のディスプレイエリアを比較してみるとわかりやすかったかもしれませんね。
また、リセットボタンを押しっぱなしにしている時も同期信号は変化しませんでした。

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