BUBCOM80のDSUBコネクタ

BUBCOM80の正面には2つのDSUB端子があります。

BUBCOM80JOYSTICK

過去の書籍・雑誌情報によると、ジョイスティックが接続できるということはわかっていたのですが、接続可能なジョイスティックの種類や端子の信号が不明でしたので調べてみました。

結果的には「いわゆるATARI規格」でした。

※国産マイコンのATARI規格については、こちらのページに詳しく書かれています。
いわゆる「ATARIジョイスティックポート」の変遷についてまとめてみる

手持ちのPC-6001用ジョイスティックを接続してみたところ、そのまま使えました。BASICから見た端子の用途は以下のようになります。

1 UP
2 DOWN
3 LEFT
4 RIGHT
5 不明
6 TRIGGER 1
7 不明
8 COMMON
9 不明

正面からみて左がJOYSTICK1,右がJOYSTICK2です。1と2はBASICでの指定番号です(0がキーボードのカーソルキー)。
5,7,9番ピンが不明で、基板裏面を様子では未接続に思えます。もしかすると本家ATARI規格のようにアナログ信号の入力に対応している可能性があるのかもしれませんが未調査です。
PC-6001やX1のように汎用的なI/O端子としての利用もできる可能性もありますが未調査です。

BASICからは、STRICK命令を使うことで8方向の入力を1-8の数値で読み取れます。STRIG命令でトリガーボタンの状態が0か1かで読み取れます。PC-6001と同じですね・・・って、同じMicrosoft系のBASICだからでしょうか。それとも、海外のATARI規格のコネクタを搭載したマイコンのBASICと揃えたのでしょうか。その辺の経緯はマイコン史研究家にお任せしたいと思います。
下のキャプチャ画像だとBASIC起動時のメッセージが1982年になっていますが、後に発売されたROM版BASICで年表記も改定されたのかもしれません。

一応、補足しておきますが、ATARI規格という言葉はBUBCOM80の書籍・雑誌資料には出てきていません。もしかするとBUBCOMのマニュアルには記載があるかもしれませんが、未所有なので不明です。
また、PC-6001のマニュアルやカタログでもATARI規格という言葉が使われていません。私が知っている範囲では、X1のカタログでATARI規格という言葉が登場しています。

コメントは受け付けていません。