GA-6BXE / GIGA-BYTE


CPU Type:Slot 1 (SC242)

Chip Set:82443BX (440BX) + 82371EB (PIIX4E) / Intel

FSB Clock:66, 75, 83, 100, 103, 112, 124, 133MHz

RAM Module Type:168pin 3.3V PC/66・PC/100 SDRAM DIMM *4

Ext.Slot:x2 AGP *1, 32bit 33MHz PCI *4, 32bit 33MHz PCI/ISA *1, ISA *1

Power Supply Type:ATX

Board Form:ATX

BIOS:Award Modular BIOS v4.51PG


 故障してしまったSY-6BA+を置き換える為、1999年1月に店頭で一番安かったのを慌てて購入。

 これは前に持っていたGA-686BXの後継機種であるGA-6BXCの更なる改良型であり、安定性向上を狙ってかGA-6BXCで一旦削減された(3本になった)メモリソケットの信号線パターン再設計による再追加(4本へ)の実現、PCI/ISAスロット本数比率の変更(PCIの比率増加)、そしてクロック設定の多様化といった点で市場の流行への対応が実施されている。

 その甲斐あってかGIGA-BYTEの440BX搭載シングルSlot 1マザーボードはこの製品でほぼ完成の域に到達しており、後継となるGA-BX2000及びGA-BX2000+と見比べてみても、基本性能に関わるSlot 1やメモリソケット周辺については部品の配置から配線パターンに至るまで殆ど同一で、後継2機種の仕様変更がクロック設定関係と拡張スロット関係、それに新フィーチャーとして導入されたDual BIOS周辺に、つまりサウスブリッジ周辺に限られていた事が知れる。

 実際、間に合わせで買ったとは言っても、仕上がりが良く堅実、それでいて結構高速というGIGA-BYTEの伝統は踏襲された製品であり、その意味では不満は全く無かった。

 もっとも、購入時点での気分としてはスペックや使い勝手よりも価格を優先したので、一見SY-6BA+と良く似た仕様に見えるかも知れないが、実際の使い勝手では大きく劣ると感じたのも事実である。

 無論どれもこれも似た様な仕様の440BX搭載マザーボードであるのだから、基本性能そのものには不満はなかったのだが、このボードを買って性能以外の部分が、つまりこの場合は「設定の容易さ」が価格差の原因である事が良く解った(苦笑)。

 一旦設定を決めてしまえばそのあたりはまるで関係がないのだが、私のマシンの様にあれこれハードの仕様が変化する環境の場合には設定の容易さというのは非常に重要なファクターとなる。

 筐体を分解してジャンパ設定をいじるよりも、BIOSメニューで設定変更をする方が余程便利なのは言うまでもないだろう(笑)。

 その点で頑ななまでにジャンパ/ディップスイッチによって全設定が行われるこの製品は不便だったのだ。

 只、GIGA-BYTEはSlot 1で440BX搭載のマザーボードとしては同社最後のモデルとなったGA-BX2000+までこの仕様を踏襲し続けたので、この点に関しては方針が首尾一貫していたのは事実である。

 元々暫定使用の為に購入したボードであったが、最終的にSY-6BA+の代品であるMS-6163の入手後、早々に私の手元を離れる事となった。

 余談だが、この辺のGIGA-BYTE製440BX搭載マザーボードに共通して搭載されたJP11(System Acceleration)ジャンパというのは、いわゆるB21ピンをマスクする為のもので、これの100MHz TurboモードというのはFSB 66MHzの古いPentium II等をFSB 100MHzで動作させる場合にのみ意味のあるもので、それ以後のPentium III等では意味を失った機能であった。


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