SIDE-2935UW / Iwill


インターフェイス:Ultra Wide SCSI (68pin SE 40MB/s) / Ultra SCSI (50pin SE 20MB/s)

転送モード:Bus Master

Bus:PCI Rev.2.1 (32bit 33MHz 5V)

SCSIコントローラ:INIC-950 / Initio

対応機種:PC/AT互換機

動作確認マシン:PC-9821Xv13/W16Power Macintosh 8500/132


 Initioが開発したPCI対応Ultra Wide SCSIカードであるINI-9100UWの台湾メーカー製同等品の一つ。

 この製品の製造元であるIwillは近年はSCSIコントローラオンボード搭載のマザーボードで有名だが、本来は寧ろIDEコントローラカードの生産・販売で有名になった会社で、このカードに冠された“SIDE”の名も本来は“Super IDE”の略称であったという話が伝わっている。

 IOI-A100U2WがPC-98用DOS上でCD-ROMドライブにアクセス不可であった事(これについては後日回避策がある事が判明した)に対する対策として、同カードと物々交換で入手。

 Initio系コントローラ特有の症状として、PC-98上でMOドライブ、特にオリンパス製ドライブを接続する分には挙動がやや怪しいが、とりあえずPC-98にMOドライブをつなぐ予定は無かったのでこれで済ませた。

 これに対し、CD-ROMドライブについては、ASPIマネージャとASPI対応汎用CD-ROMドライバを組み込む事で、PC-98のMS-DOS 5.0 / 6.2 / 7.0(Windows 95) / 7.1(Windows 98)上で完全に動作した。

 機能的には当然IOI-9100UWと完全互換だがカードの基板レイアウトは大幅に異なっており、IOIの分が基板サイズを縮小する為に50pin内部コネクタと68pin内部コネクタを並列に配置して挿入方向を90°変えて接続する構造であったのに対し、このSIDE-2935UWではオリジナルのINI-9100UWがそうであった様にAHA-2940UWと同一のフォームで、つまり50pinと68pinの内部コネクタを横一列に並べた多少大振りなカードレイアウトとなっている。

 また、カード上を子細に観察すると、コンデンサ類が完全に表面実装タイプで一発で半田付けが済む様になっており、カードのサイズ縮小によるコストダウンよりも人件費の圧縮によるコストダウンを選択したという事の様だ。

 ちなみに当時の店頭での販売価格は7000円台後半で、性能を考えるといよいよ安価なSCSIカードの一つであった。

 なお、建前としてはこれはPC/AT互換機専用カードなのであるが、本当にINI-9100UW完全互換品なので、Initioのサイトで配布されていた各マシン対応INI-9100UW用BIOS/Open Firmwareファイル(98はPC/AT互換機上で、MacはMac上で専用ユーティリティを使用)に書き換えればPCIスロットを備えるPC-9821あるいはPower Macintosh各機種で動作可能である。

 それ故、一旦S1837UANG Thunderbolt購入時に売却したのだが、Power Macintosh 8500/132導入にともなって再度購入して挿していた。

 なお、このINIC-950搭載カードはどの会社の製品も、PC/AT互換機用Ultra Wide SCSIカードとして見た場合、DVD再生関係を除き非常に素直で安定動作するカードであった、という印象があった。


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