FC-9801F-02K / NEC
インターフェイス:SCSI-2 (50pin SE 10MB/s)
転送モード:DMA/FIFO
Bus:C Bus (16bit)
コントローラ:AIC-33C93BL / Adaptec + 148714-002 SAGAT 777 / NEC
対応機種:FC-9801F
動作確認マシン:PC-9821As2/U8W
NECの工場向けコンピュータ(Factory Computer)であるFC-9801F(フロントにCバススロットをずらりと並べた特徴的な筐体デザインで知られる)に対応する、専用SCSIボード。
劣悪な環境下での安定動作を要求されるFC-9800シリーズ用という事で、防塵やコネクタの脱落に留意した専用設計のケースに収められてはいるが、このボードの基本設計は、いや基板はPC-9821A-E10そのものであり、基板上の型番表示も“PC-9821A-E10”の上から“FC-9801F-02K”と記されたシールを貼って覆い被せてある。
従って、ブラケットをPC-9801FA-02やPC-9821A-E10のそれと交換すればこのボードは当然の様にPC-9821A-E10として利用可能であり、その性能や機能もA-E10と同様である。
無論、このボードの真価はFC-9801Fに挿した時に初めて発揮されるのであり、それ以外での利用は当然イレギュラーなのだが、長期に渡る部品の安定供給が約束されたFC-9800シリーズ用オプションパーツであるこの製品はその集約(=出荷完了)が2000年6月とかなり遅く、しかもその最後に比較的多数が顧客各社に対してスペアパーツとして供給された様なので、中古市場で希少化しているPC-9821A-E10の代用品としてこれとPC-9801FA-02のブラケットを組み合わせて利用する、というパターンはあり得るのでは無かろうか。
なお、私が入手したこのボードはその最終期の集約直前に供給された製品であった為か、SCSIコントローラが見慣れたWestern Digital製WD33C93Bではなく、Adaptec製の同等品であるAIC-33C93BLになっていた。
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