MZ-80K

 ここには長いこと丸善の「Z80マイクロコンピュータ」という本の後ろの方にでてきた「各社のZ80マイクロコンピュータシステム」という項から引用した写真を掲載してきましたが、過日非常に貴重と思われる「最初期のパンフレット」を入手したことから、その鮮明な写真に差し替えました。
 そのパンフレットをつらつら眺めているうち、試作機に関するいくつかの事実らしきことがらが浮かんできたのです。ここではその「試作機」に関して、限られた情報から最大限読み取ってみたいと思います。


パンフレットから読み取る、プロトタイプの考察

 まずは、パンフレットを見ていただきましょう。それぞれクリックすると拡大したものがご覧になれます。

 さて、最後のページを見ると「昭和53年9月作成」とあります。MZ-80Kの最初の出荷が1978年(昭和53年)12月ですから、その4ヶ月前。最初の一般へのお披露目となったエレクトロニクスショーが10月6日〜11日に東京で開催されていますから、その前月ということになります。このパンフレット自体は秋葉原にあったマイコンショップで配られていたものですが、作成時期からしてエレショーで配布されたと思われるものと同じと考えて良さそうです。

 メインで写っているマシンがプロトタイプであることからも、このパンフには最終製品となるまでの暫定的な仕様がいろいろと掲載されていることが予想されます。そして、試作段階では計画されていながらキャンセルされたこと、その後追加されたことなどいろいろ読み取れるものがあるのです。

 まずは、この時期にすでに決まっていて製品にもそのまま引き継がれたもの。

 といっても、細かいところではいろいろ修正が入っています。ASCII98年6月号の「国産銘機列伝」特集内の中西馨氏のインタビューにあるように、前面右手前の四角いものは電源スイッチであり、「押しやすいところに置いてはいけない」との指摘に基づき製品では背面に移動しています。BASICの仕様では「ON…LOAD」などという妙ちくりんなコマンドが書いてあったりとか。Z80の採用も、仕様からどうにか読み取れるだけであってクロック周波数とかも書いてありません。誤植もいろいろあるので文面だけを全面的に信用してはならないのかもしれませんが…。

 次に、発売後のMZにはあるのにパンフにはないもの、あるいはパンフにはあるけど最終的にはなくなったり使われなくなったりしているもの。一つずつ解説つきで。

 中西馨氏のコメントにもあるように、クリーン設計というのは当初からの設計方針ではなく、TK-80のようにバージョンアップやバグ修正でROMを交換する方法ではコストがかかりすぎるので、テープ読み込みという苦肉の策をとったということでした。当時のどのマイコンボードを見てもBASICのような巨大システムをROMに持たないものはありませんでしたから、この方針転換は中西氏の中でかなり大きなパラダイムシフトを伴ったはず。逆に考えると当初は他の製品と同様にROM搭載で検討したり試作したりしていたことはなかったのでしょうか?

 2ページ目の分解写真…もとい、キット構成写真(実は筐体下回りがごっそり抜けてるけど)にあるCPUボード、何か様子が変です。拡大して真四角になるよう変形してみたのが次の写真。まぁ無理矢理なのでコンデンサとか斜めに長くなったりしてるのはご愛敬ということで。

 長さが違うように見えますが、使われているICの種類と数を考えるとほぼ同じ大きさだと思われます。あと、拡張バスコネクタの形状も違いますね。試作基板はカードエッジに見えます。
 しかし、やけにROMが多いと思いませんか。右のカラー写真がMZ-80Kの初期基板と呼ばれるもので、後期基板よりもROMが多いのが特徴(白いLSIパッケージで、黒いラベルがあるのがROM)。なのに、プロトタイプ基板はそれ以上に多いように見えます。

 ROMの容量が違う?モニタROMは4KBでしたから、それを16分割するとひとつあたり256バイトしかないことになっちゃいますが、いくら黎明期とはいえそんな容量のROMが使われるような時代ではないですよ(UV-EPROMにそんなサイズのはないよね)。それに、CG-ROMはちゃんと2個構成になっているみたいですから、初期基板と同じ容量のもの(2708相当)を使っていることになります。とすると、16個のROMで16KB…?

 ここで鍵になるのが、「12K BASIC」と「クリーン設計を宣伝していない」ということ。つまりこのCPUボードを作った時点ではBASICはROMに収められていたのではないか、というわけです。モニタ4KB+BASIC 12KBで、ちょうど16KBになるじゃないですか。

 DRAMと思しき列は8個のものが2列あります。これは製品版と比べると1列足りない。つまり当時のリーズナブルな製品構成から考えると16KB+16KBの計32KBしかボード上に搭載できないことになります。残り16KBは拡張I/Oボックスの中ですか?しかしこれらの数値から考えられるメモリマップからすると…。


モニタROM($0000-$0FFF)
 

BASIC ROM($1000-$3FFF)
 

メインRAM($4000-$BFFF)
 

空き?($C000-$CFFF)
 

VRAM($D000-$DFFF)
 

I/O($E000-$EFFF)
 

FD ROM?($F000-$FFFF)
 

ということになります。フロッピーのサポートは謳われていますが製品のようにI/Fボード上のROMがマッピングされるかどうかは不明。PC-8001なんかのようにBASIC ROMにフロッピーが存在するなら拡張コードを読み出すというコードが仕込まれている可能性もありますし。
 仕様表からすると標準24KB・最大44KBとありますが、いずれにしてもDRAM2列では中途半端な容量です。ここで4KBはVRAMであると考えれば(というかVRAMがいくらあるか書いてない。1000文字表示だってMZ-700のように表示に使えない1KBの存在を考えれば表示能力をそのまま書いただけと解釈可能)、標準20KB・最大40KB。標準の場合は16KB+4KBで、最大の場合は…16KB+16KB+4KB+4KBか。その4KB+4KBは上記メモリマップの$C000-と$F000-の分と考えれば搭載位置の問題を除いてつじつまが合います。なお、入手したパンフではRAM容量が赤ボールペンで製品版と同じ数字に修正されていました。もちろん誰が書いたのかは不明。

 ここで、パンフ1ページ目の画面に表示されていた文字列のうち前半分程度を書き起こしてみます。

_* SHARP BASIC SP5000B *
_6637 BYTES FREE
READY
LOAD
PRESS PLAY ON TAPE
READY


 もちろん、試作機の出すメッセージをどこまで正直に書くか、宣伝のことを考えると体裁をまとめたくなるのは人情ですから、書かれなかった行とかメッセージがあることは考慮に入れるべきです。しかしあり得なくもないのも事実。

 じゃ仕様表のRAMの数値は何なんだ?ということになりますが、これはクリーン設計に切り替えた後のもので、写真が一通りROM BASIC時代のもの…と考えるとどうでしょうか。文章は活字の並べ替えだけで対応できますが、写真は撮り直して版を作って…と手間がかかるのでもう修正しないことにした、と。表中、「12K BASIC」がROMではなくRAMの欄にあり、ROMはオペレーティングシステム(モニタとある意味同義)と書かれていることからしても、クリーン設計を意味していると捉えてよいのではないかと。

 写真がROM BASIC時代のものとして、最終的にその仕様では発売されなかったにもかかわらず、パンフにふさわしいきれいな写真であることも気になります。まるで最初からその仕様で商品化することが決まっていたかのような…。いや、中西馨氏のコメントではうかがい知れませんが、クリーン設計に切り替えたのはかなりギリギリだったのではないでしょうか?最終的に仕様をひっくり返しましたが当初はROM BASICで商品化することまで決まっていたからこそ、その時代の写真が撮影されていたのではないか、と…。
 パンフ制作時にはすでにクリーン設計だったとすれば、エレショーに持ち込んだ機体は中身がROM BASIC仕様でなかった可能性もあります。もちろんデモを流しているだけなら中身は何であろうと判別つきませんが…。なお中西氏のコメントではエレショーに試作機を作って持ち込んだと表現されているので、この時点では試作機しかなかったと考えるのが妥当でしょう。


製品の名前

 今では当たり前に「パーソナルコンピュータ」と呼ばれ、製品にもそのように銘打たれたMZ-80Kですが、少なくとも試作品の当時はちょっと事情が異なっていたようです。
 MZ-80K発売直後に発行された書籍「マイコン読本」(佐々木正監修、エレクトロニクスダイジェスト発行)には、上記パンフレットのものとは違う角度で最も大きい試作品の写真が掲載されているのですが、シャープのロゴのそばには変わった名称が刻印されています。

 そう、PERSONAL COMPUTERではなく、HOBBY COMPUTERと書かれているのです。PETとかTRS-80とか、先行する製品はすでにPERSONALと書いてあったはずなのに。
 深読みするといろいろ考えられるのですが、パーソナルコンピュータというのを一般名称として捉えていなかっただけかもしれませんし、MZ-40Kと用途的に大差ない(=おもちゃ)と考えていたからかもしれません。「マイコン読本」はおそらくMZ関連書籍としては最初に発売された本で、私の持っているのは1979年5月20日第1版第3刷とありますから、企画もMZ-80K発売以前だったかもしれません。監修者の佐々木氏はシャープの電卓開発のトップで、多数のMZ-80K開発関係者が執筆に参加しており、さらにイラストはマニュアルと同様緒方健二・水谷たけ子の両人が担当しています。つまりは、販促本というわけですね。
 それだけに、試作機開発当時の社内事情がちらりと顔をのぞかせている記述もあります。なんと、ホビーとパーソナルのどちらを選択するか悩んでいるのではなくて、そもそも家庭用ということで「ホームコンピュータ」と呼んでいたらしいのです。これはあるコラム記事の引用です。

 今私達が話をしているホームコンピュータに、同じ意味らしいパーソナルコンピュータという言葉が現れて、この二つの意味の相違が問題になっています。
 関係者の間でいろいろと話合ってみますといろいろの解釈があるようですが、広義のホームコンピュータとしてパーソナルコンピュータがあり、これが二つのホームコンピュータに分かれ、一つはホビー用(趣味用として使えるゲームとか教育機器のようなもの)であり、他は職業用のホームコンピュータになるという意見がいちばん有力のようです。
 一説には入出力が一体となっているものがホームコンピュータで、入出力を多く付加できるものがパーソナルコンピュータだという人もいますが、いずれこれらの定義ははっきりさせなくてはならないと思います。

 「問題になって」いるそうです。そんなに細かいことをこだわっても仕方ないと思いますが…なんと呼ぶかで、広告戦略とか販売チャンネルとか変わったのかもしれませんけど、少なくとも製品として発売する前にホビー→パーソナルという呼称の転換があったことは間違いありません。後年の他メーカーを見ても、ポケットとかハンドヘルドとかラップトップとか形状に関する名称はあっても、用途に関してバリエーションはありませんでしたから、この決定は正しかったと言えるでしょう。


量産版パンフレットのプロトタイプ

 MZ-80Kが製品として発売された時のパンフレットにも、試作品の面影が残っています。

 裏表紙というか、最後のページにてセミキットであることをイメージさせる構成写真がありますが、これは試作品の写真を流用したものだと思われます。もちろんデータレコーダ部のデザインや前面側の電源スイッチが削除されているなど製品仕様になっている部分もありますが、だいいち基板が試作品そのままですし、英数/カナLED近辺のデザインはやっぱり違います。

 考えるに、この写真は試作機の写真を修正したものではないでしょうか。キーボードのフラットケーブルなんか試作機の写真と全く同じですしね。いかにも新規に撮りましたという雰囲気を出してはいますが…。
 それを差し引いても、試作機のパンフと比較して垢抜けた印象があります。広告は社外のデザイン会社に依頼していたそうなのですが、おそらくMZに関してはこのパンフからそうするようになったのでしょう。試作機の、スペック表だけのような内容はいかにも技術者が書いたような感じですけど、このスペックを写真の周りに配するスタイルは、カラーでないことを除けば普通に今店頭で手にするパンフと変わりませんね。


BASICマニュアルについて

 MZ-80Kには、後に言う「BASICマニュアル」しか添付されません。完成品であるMZ-80K2/Cになってから、BASICマニュアルとは別に取扱説明書というものが添付されるようになるのであって、MZ-80KではBASICマニュアルが取扱説明書の役割も担っています。ですので後のBASICマニュアルにはない「保証とアフターサービス」とか、セミキット構成だったのでその組み立て手順などが記載されているのですけど、本編のBASIC解説の部分も後のもとの比べるといろいろと変更されているのです。

 BASICマニュアルの成り立ちなどは同人誌「MZ ENCYCLOPEDIA Vol.10」に譲るとして(宣伝)、ここではMZ-2000などに添付された最終版と比較してみます。なお、BASICのバージョンにより中間の内容のマニュアルが存在する可能性があることを指摘しておきます。

●MZ-80K固有の情報

 BASICマニュアルが取扱説明書を兼ねていたことによる、MZ-80K版ならではの内容。

ページ 項目 MZ-80K版 最終版
表紙   MZ-80Kの形名と、写真がある
(マシンランゲージやシステムプログラムの表紙と同じ)
「MZ-80 SERIES」
写真はなし(インタープリタPASCALの表紙と同じ)
1 はじめに 組み立てに関する注意、MZ-80Kの写真 BASIC解説であることの説明、MZのイラスト
10 さあ、ぼくと握手しよう MZ-80K誕生の宣言文のようなもの なし
125 RAM拡張方法 RAM実装容量に従って変更する、ジャンパ設定の説明 取扱説明書に移動
126 出力端子の説明 背面の端子配列の説明 取扱説明書に移動?
138〜
144
組み立て上のご注意 組み立てにあたっての注意事項と、組み立て方の説明 なし
145 セミキット構成 分解図と組み立て完成図を写真で説明 なし
146〜
147
使用上のご注意 電化製品に一般的な注意事項 取扱説明書に移動
148 保証とアフターサービス 保証事項の説明、仕様表 取扱説明書に移動

●表現の変更

 一部のセリフが大阪弁を使っていたことなどに対する変更内容。

ページ 項目 MZ-80K版 最終版
30 コンマとセミコロンの大研究 イラストのセリフ
「話はチャウけどあのオッサンこれだけしか呉れへんのや…」
「ケチなオッサン これしか呉れなかった」
31 コロンだほうがいいこともある イラストのセリフ
「わて、コロンや。そやから、ナンボ隣に住んでたかて、
赤の他人なんやで…」
「わてセミコロン ぴったりくっつくのや…」
「おれはコロンだ。隣に住んでいても赤の他人扱いだぜ…」
「おれはセミコロン ぴったしくっつけるぜ…」
イラストのセリフ
「あとナンボ残ってるんや?」
「残りはどれだけある?」
67 ストリング変数にも配列がある 「簡単なプログラムを作ってみました。ちょっとみてください。」 「ちょっとみてください。」を削除
71 九九の計算表はいかが 「あなたの子供さんはもう九九はできますか。
なんでしたらコンピュータが手助けしましょう。
九九の計算表を作ってみますから必要なときは使ってください。」
「あなたの子供さんはもう九九はできますか。
えっ、子供がいるほど歳とっちゃいないって?
いずれ将来必要になったときは使ってください。」
2次元配列によって2重のFOR〜NEXTループを伴うことが
多くなることを指摘し、行列と同義であることを説明
九九表に2次元配列変数が不要であることを
断りながら、一旦代入しておけば以後は計算が
不要になることを指摘。
ストリング変数にも2次元配列が使えることを追記。
72〜
73
大きな数と小さな数
小さな数と大きな数
太郎のセリフが大阪弁 太郎のセリフが標準語
話の流れも若干違う
93 応用問題をふたつ 「さよか…ホなら度にπ/180をかけてやればいいんや」 「左様か…しからば度にπ/180をかけてやるわい」

●BASICのバージョンアップに伴う変更

 MZ-80K版がSP-5001、最終版がSP-5030をベースにしていることからくる違い。

ページ 項目 MZ-80K版 最終版
2   「本書作成はモニターSP-1001、BASIC SP-5001に
もとづいております。」
「本書作成はモニターSP-1002、BASIC SP-5030に
もとづいております。」
15 黄色いキーは 魔術師   カーソル移動についてオートリピートがあることを追記
BREAKキーにプログラム中断機能があることを追記
50   「TAB( )は多芸多才」として
TAB()関数
SPC()関数
を説明
「PRINT文をたすける三銃士」として
CURSOR命令
TAB()関数
SPC()関数
を説明、イラストを一部すげ替えて本文をほぼ書き直し
60 単利と複利でどうちがう? 実行結果の最後の行の値が
836.3
実行結果の最後の行の値が
836.29999
108〜
116
  「BASIC命令のまとめ」 「BASIC命令のまとめ SP-5030」

●バグフィックス

 数少ないが掲載するサンプルプログラムを全て正しく動作させようとする修正。

ページ 項目 MZ-80K版 最終版
94 名簿を作るひとにそっと教えたい…… SP-5001では動作しないプログラムリストが
掲載されている(そのように注釈されている)
SP-5030で動作するよう、142〜148行を追加
リスト増大で紙面が圧迫されたのでイラストを縮小
(もちろん注釈は削除)
99 音楽史の丸暗記術 データ形式を変えた後、読み出しプログラムの
修正は230行のみ
データ形式を変えた後、読み出しプログラムの
修正は200,230,240行
(修正もれを追記)

●その他

 雑多な修正。MZ-80K固有のマニュアルでなくなったことによる修正が多い。

ページ 項目 MZ-80K版 最終版
3 中表紙 タイトル上「MZ-80K」 「MZ-80 SERIES」
文章中
「MZ-80K」
「シャープオリジナルのこのマーク」
「MZ-80クリーンコンピュータ」
「シャープオリジナルのアルゴ船のマーク」
9   「あなたへこっそり伝えたいこと」
模様が文章を取り巻いている
宇宙船のコックピットのイラスト
10   「さあ、ぼくと握手しよう」 「あなたへこっそり伝えたいこと」
模様ではなく、イラストが文章を取り巻いている
120 ディスプレイコード 一部明記されていない文字がある 全て明記
VRAMに書き込むと表示される文字であることを説明
121 特殊文字コードとメモリーマップ 特殊文字コードの説明文
「MZ-80K」
「MZ-80シリーズ」
メモリーマップ
RAMが標準装備である前提でのエリア分割図
RAMを最大に搭載した場合のエリア分割図
122   「機械語とのリンク」 「アスキーコード表」
全て明記
123   「テレビ画面の構成と特殊な制御命令」 「機械語とのリンク」
124   「アスキーコード表」
一部明記されていない文字がある
「機械語プログラムの作成」
MZ-80K版とは違う表現で説明
125   「RAM拡張方法」 「USR命令と機械語プログラムファイル」
126   「出力端子の説明」 「テレビ画面の構成と特殊な制御命令」
127   「Z80命令表」 扉絵
128   「I/O入出力命令」
129   「Z80命令表」
130  
131   扉絵
132   「パーソナル・コンピュータ用語集」
133   扉絵
134   「パーソナル・コンピュータ用語集」
135  
136   「701,206時間」
137   扉絵
138   「組み立て上のご注意」 「701,206時間」
139〜
140
  「BASIC SP-5030仕様のまとめ」

 このように、細かいところでかなりの修正が入っています。場合によってはイラストのセリフにまで手が入っているというのも意外。単にMZ-80K専用でなくなったからというわけではなかったんですねぇ。

 特に印象に残るのが「表現の変更」で、まだ当時は大阪弁(関西弁)が全国区になる前のことでしたから、わかりにくい・田舎くさい・野暮ったいなどの理由で標準語にされたのでしょう。そうすると元から標準語だった九九の計算表の文章が例外になりましょうか。これはおそらく読み手によれば「あなたの子供はコンピュータにも劣るバカですか?やれやれ、仕方ないから手伝ってあげましょうか」と受け取られかねないと考えてのことなのかもしれません。

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