X1 turbo II (CZ-856C) / SHARP
ある夜、道端のゴミ集積所に捨てられていたのを保護した機体。ベージュ色の筐体の初期モデルだ。
驚いた事に、高価だった純正FM音源ボード(いわゆるOPM搭載のステレオFM音源)と純正RS-232C拡張ボードが挿さった状態だった。
残念な事にはキーボードが見当たらず、しばらくは動かないまま部屋で放置していたのだが、ある日ジャンク屋に行ったらX1 turbo Zのキーボードが\500で売られていた。
無論、速攻でゲットしたのは言うまでもない(笑)。
このX1 turbo IIはX1の全盛期に出た機体で、どちらかと言えば後発のブラック仕様(当初は限定品扱いだった筈なんだが・・・)の方が有名かも知れない。
確か、初代turboではオプションだったテロッパーを価格据置で標準搭載した(実質的な値下げ)のが特徴だった筈だが、このテロッパーを有効活用出来た人というのはどの位居たのだろうか?
入手後しばらくしてから、かつてX1を持っていた知人に大昔のX1用ソフトを貰ってしまったりしたので、清く正しくゲームやら何やら(Oh!mz誌上で連載されていた”S-OS”も含まれる)が遊べる様になってしまった。
特に、ステレオから流れてきた「EUPHORY」(System Sacom)の飛び抜けて素晴らしいBGMを聴いた時には、泣かずにはいられなかった。
確かに古臭いゲームだが、これやArsysの「REVIVER」、あるいは「WiBARM」あたりを見ていると、決してそれだけで片づける事の出来ない何かがそこにあるのではないかと思う。
1999年に入ってからそろそろ使えるエミュレータも2,3出て来たが、FM音源再生が滅茶苦茶高負荷である事(おまけに今の所音質的にオリジナルに及ばない)や、DMAを直接叩いてしまう様なturbo専用/対応ゲームがある事等を考えると、今の所はやはり本体上で遊ぶのが一番だろう(苦笑)。
とりあえず、今の所は手元にデジタルRGB入力の可能なCRT(GVM-1415 / SONY)があるので画像表示は問題なく出来ているが、これや本体内蔵のFDドライブが不調になった時の事を考えると少々先行きが不安ではある。
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