DC-390U2B / Tekram


インターフェイス:Ultra 2 Wide SCSI (68pin LVD 80MB/s)

転送モード:Bus Master

Bus:PCI Rev.2.1 (32bit 33MHz 5V)

SCSIコントローラ:53C895 / SYMBIOS LOGIC

対応機種:PC/AT互換機

動作確認マザーボード:S2466N-4M


 Tekram初のUltra 2 Wide SCSIカード。

 SYMBIOS(現LSI Logic)製Ultra 2 Wide SCSIコントローラである53C895が搭載されており、内部68ピンLVD/SEコネクタと外部68ピンLVD/SEコネクタが各1基実装されている、Ultra 2 Wide SCSI対応としては最もシンプルなタイプのカードで、LVD(緑)とSE(黄)の転送モード表示用とACTIVITY(赤)の動作ステータス表示用の合わせて3つのLEDが搭載されているのが人目を引く。

 搭載されているSCSIコントローラが3.3/5V両対応仕様である事を考えるとPCIバスの3.3V動作に対応してもおかしくはない(注1)のだが、そもそも3.3V動作のPCIバススロットを搭載するマシンがPC/AT互換機には殆ど無かった(注2)為か、このカードは5V専用として設計されている。

 同じTekramのUltra Wide SCSIカードであるDCー390Fもそうだったが、このカードを含むUltra 160 SCSIになるまでの一連のTekram製SYMBIOSチップ搭載SCSIカードでは、安定動作の期待出来るSYMBIOSリファレンスBIOSではなくTekram自社開発のオリジナルSCSI BIOSが搭載されていて、それ故か幾つかのOSではトラブルの原因となる事があった。

 要するにBIOSの振る舞いが標準的では無く、自社製ドライバでの利用が前提となっていた為の様なのだが、詳細は定かではない。

 但し、その分ここのSCSIカードは廉価に設定されていたのも確かで、この辺は善し悪しであった。


 (注1):同時期の他社製U2W SCSIカードには3.3V動作に対応するものが複数存在している。

 (注2):世間一般で3.3V PCIに対応する様になったのは、PCI Rev 2.2準拠やPCI-X準拠の64bit PCIバスが普及し始めてより後の話である。


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