D2107 /富士通SIEMENS


インターフェイス:SAS (300MB/s) / Serial ATA II (150MB/s) * 8 Channel

転送モード:Bus Master

Bus:PCI-X 1.0 (64bit 133MHz 3.3V)

SAS/SATAコントローラ:LSI SAS1068 / LSI Logic

対応機種:PC/AT互換機

動作確認マザーボード:S2895A2NRF Thunder K8WE


 2004年秋に発表され、2005年以降量産製品が市場に供給されるようになったLSI Logic(現LSI Corporation)製LSI SAS1068を搭載する内部8ch接続対応SASインターフェースカード。

 2007年46週以降に製造された個体を某オークションにて入手した。

 ごらんの通り、SFF-8484コネクタを2基平行に実装し、形状が特殊なブラケット金具で拡張スロットに固定する構造となっている。

 また、基板の部品面にはブラケット寄りを中心として、明らかに何らかのコネクタを実装するためのパターンが用意されており、これらの事実からハードウェアRAIDのためのドーターボードと組み合わせること、あるいは特定のマシンへ専用サブ基板として組み込むことを考慮して基板が設計されている可能性が高い。

 なお、画像では判りにくいが、右側のSFF-8484コネクタ直下に小さな8Mbit フローティングゲートNOR型Flashメモリチップ(AL008D70BF102 / SPANSION)が実装されており、BIOS(LSI Logic製のMPT-SAS BIOS)がここに書き込まれている。

 このためこのカードに接続された各HDDからのOS起動も可能である。

 もっとも、このカードはSATAをサポートするが対応するのはHDDに限られているらしく、筆者がテストした範囲では、DVDライターなどの光学ドライブなどはそもそもBIOSレベルから認識されなかった。

 このあたりがサポートされていれば使い勝手がぐっと良くなるだけに惜しいが、本来複数のHDDをRAID 1などで使用することを想定して設計され、またBIOSもそのように書かれていることを考えると、それも致し方あるまい。


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