PC-9821As/U2 付属キーボード / NEC


 PC-9801BX/U2の上位機種として1993年1月に発表された所謂初代Mate Aの標準付属キーボード。

 デザイン的には直線的だった先代とは異なり、一時期のMacintoshのデザインに参加していた人々が本体デザインに携わっていた為もあってか、エルゴノミクスデザインとでもいうのかその面構成に有機的な曲面が採り入れられており、新鮮味を演出している。

 只、デザインの関係かVF1〜VF5キーの透明カバーは廃止されており、その辺の使い勝手の点では一歩後退となっているが、これはWindows時代となってその必要性が低下した事にも原因があろう。

 キースイッチはCompaqショックの直後だけにコストダウンが図られて一体成型ラバードーム+シートスイッチになってはいるが、流石に高価な上位機用とあってその材質は吟味された良質な物(ちなみに内部機構は表記が一切無いが恐らくNEC自社製と推測され、以降の物の様にミネベア製では無い)で、見かけはBXのそれと変わりないがキータッチはかなり理想に近く、中古で買ったにもかかわらず非常に良好であった。

 それは傑作として記憶される前作PC-9801DA〜FA用ノンクリックメカニカルスイッチキーボードのタッチの再現を目標にしていた為と思われるが、コスト的に問題があったのか残念ながらこのタイプはこれ一代(あるいはPC-9821Afもこのタイプかも知れないが未確認である)で終わってしまった。

 いわゆる非メカニカルスイッチのメンブレンゴムキーボードでは筆者の知る限り最良の一品である。


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