Accufeel Keyboard (Model 6311-TA) / Acer Peripherals
台湾のAcerによる、英語107キー配列キーボード。
107キーとなったのは標準的な101キーに加えて、Windowsキー3つと“Wake Up”・“Sleep”・“Power”の電源管理キー3つを加えた為で、このキーボードでは電源の3キーを通常“Print Screen”・“Scroll Lock”・“Pause”の3キーの置かれる位置に配して、追い出された3つのキーを直下の“Insert”・“Home”・“Page Up”・“Delete”・“End”・“Page Down”の6キーを一列ずつ下げる(つまりカーソルキーとこれら6キーの間に1列分あるのが普通の余白を埋めて)というレイアウトになっている。
この為、タッチタイピングで通常の101/104/106/109配列キーボードに慣れているとずらされた6キーの操作でミスが頻発する可能性が高くなるのだが、電源管理キーを余白部分に配して誤操作するよりはマシだろう。
このキーボードで特筆すべきは、かなり安価(実売で3,000円弱)にもかかわらず、意外とタッチが良い事で、分解してみるとメカニカルクリック機構とシートスイッチを組み合わせた、最近のものとしては非常に凝った設計のキースイッチを備えている事が見て取れる。
このAcerオリジナルのクリックメカは、アルプス電気製メカニカルスイッチを簡略化した様な、それなりに部品点数の多い複雑な機構を備えており、当初はやや動きが渋いのだが、使い込むとそれはそれなりながらタッチが良くなるという特徴がある。
では、これだけの機構を組み込んでありながら、どうしてこんなに低価格で販売されているのか? という疑問が湧くが、その答えはスイッチ以外の外装等の設計の徹底的な合理化と、製造地の選定にあった。
このキーボードはプラスチックの外装ケースに包まれているのが一般的な、(通常外からは見えない)底面がフレームを構成する金属板をそのままケースの一部として露出させるなど、全体の設計にかなり工夫が凝らされており、その上で煩雑でコストのかかる製造組み立てを中国本土で実施する事で、低価格化を実現しているのだ。
まぁ、そのせいか、恐らくは検査不十分に起因すると考えられる初期不良(キータッチの不揃いなど)が結構ある様なのでその点は注意が必要だが、今普通に入手できる(国内扱いはオウルテックで、OWL-KB107PEという型番を付して販売されている)安価な英語キーボード、それも今時新規設計でそれなりにタッチの良いメカクリック機構を実現したという事で、この製品は評価すべきであろう。
無論、伝説級の古典メカニカル/メカクリックキーボードとは比べものにならない、というレベルではあるのだが・・・。
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