いわゆる更新記録(靖間 誠PC日記兼用)

西暦2004年3月−4月分


西暦2004年3月5日 “派遣軍戦況報告”

 ・・・え〜と、ちょっと音信不通でしたが一応生きてます。


 2/28に今の勤務先の系列会社からのオファーで鳥取の某社工場で3月1日から3週間働く事が決まって、2/29昼には智頭急行のスーパーはくとで鳥取に到着という非常に慌ただしいスケジュールで動いていたので暫くこの日記更新が出来なかった。

 会社との守秘契約の問題もあるので仕事については詳しい事が書けないのだが、この3週間は鳥取で4勤2休、2交代制12時間10分拘束の10時間労働、しかも一日中立ちっ放しで作業(爆)という大変に結構な環境で仕事に就いている。

 ちなみに鳥取は20年以上前に一度砂丘見物に訪れて以来なので何も知らないに等しく、それで29日は半日がかりで市内をうろついてみたのだが、人口60万規模の県庁所在都市でありながら、まともな本屋が1軒しか無い(それでさえ私の感覚では充分な規模と質とは言い難い)上にゴーストタウン同然の静まりかえった街並み(以前訪れた丸亀の商店街にも似た、衰退した古い繁華街特有の嫌な静けさだ)というのは如何なものだろうか?

 今の鳥取県知事は智頭急行の計画推進に大きな役割を果たした方だが、県内最大規模にして県庁所在地であるこの都市にしてこの惨状では、彼が京阪神圏と鳥取を直結する事に主眼を置いた智頭急行線建設計画推進にしゃかりきになったのも無理はない。

 この街を訪れるまでは、智頭急行がその開業に当たって同時期の制御付き振り子&高出力ディーゼルエンジン2基搭載の高速型気動車中でも贅沢な設計のHOT7000を投入したその真意が理解出来なかったのだが、こうして実際に鳥取を訪れる為に乗車してみると、これが県庁の観光・企業誘致による県内振興という祈りにも似た切実な願い(その願いの何と強いことか)を背景としている事が肌にひしひしと伝わってくる。

 ・・・まぁ、それ程の列車であっても街がこれでは県内振興も何もどうにもならない気もする訳なのだが(苦笑)。


 実は今日は2休の部分で、いろいろな事情から件のスーパーはくとに再び乗車して白銀の鳥取から一時姫路に戻っている為にこうして日記などを打てている訳だが、何しろ私はまともなノートPCを持っていない為に鳥取ではネットワークブラウジングその他を行えず、又鳥取では4勤の間は仕事をしているか寝ているかの2択(爆)という有様なので、今月21日の帰宅(予定)まではこの日記を含む各ページの更新は一時停止とせざるを得ない事をここに予め記しておく。


 これまで私は特にそれを必要とする様な状況を経験してこなかった為、ノートPCについては最初にプリンタでの印字の都合で買ったPC-9801NS/Eとハードウェアに対する興味だけで買ったジャンクのHiNoteUltra(CS450)しかマトモに触った事が無かったのだが、流石に今回こうしてネットワーク上における島流し/隔離状態に陥ってみると、ノートPCの必然性が痛感された。

 そんな訳で予算面での問題がある為に直ぐにという訳には行かないが、近い内に軽量且つバッテリによる連続稼働時間の長いノートPCを調達しようと思う。

 現段階ではThinkPad X40かMURAMASAのPC-MM2-5NEを検討中であるが、もしかするとその購入時点で登場する新型機を買っているかも知れない。

 予算面の問題を含め、状況は非常に流動的である(苦笑)。


西暦2004年3月21日 “派遣軍還る”

 昨日漸く鳥取での仕事を終え、帰宅。

 とにかく疲れた。


 そういえば今回帰路に乗車したのはHOT7000でも最新の平成14年製増備車(転落防止用の外幌が建造時から装着されているグループ。新潟トランシス製)だったが、タイヤにフラットが出ているのかひどく乗り心地が悪かった。

 HOT7000は予算の都合で予備車をぎりぎりまで削って、本当に限られた戦力で切り盛りしているのでどうしても酷使になりがち(現に10年に渡る過酷な運用が祟って94年の開業時に建造したグループは今やあちこちがガタガタである)なのは分かるのだが、走行性能にも影響の大きい車輪削正位はきちんとして欲しいところである。


西暦2004年3月23日 “REX-PCI34”

 昨日某中古屋で買ったRatocのU2W SCSIカードであるREX-PCI34のBIOSを98用に書き換えて(ヲ)、RvIIに挿してみる。

 とりあえずブートに成功しPnPで正常認識された様だが、どうもレジストリだか何だかが壊れたらしく、ログインのところでエラーメッセージが出て強制再起動(血涙)。

 別にカード交換が原因ではないと思う(実はそれ以前からログイン時に一つデバイスエラーのダイアログが出ていた)が、何とも嫌な話である。


西暦2004年3月24日 “213系改造”

 三ノ宮駅周辺で高架上を西へ向けて2連で自力回送する213系を目撃。

 岡山寄りのクハの運転室周辺が白色塗装である事から、どうもクロを含む3連ユニットのサハの車端部を切り落として鋼製の運転台ブロックを新造してボルトで締結したものの様だ。

 ちなみにこの運転台ブロック、以前予想していた「オリジナルと同一設計の運転台ブロック取り付け」に限りなく近いパターンらしく、スカートや灯具は最新の部品が利用されているが、前面デザインや機器の扱いなどはオリジナルの213系とほぼ同じとなっている様だ。

 まぁ、いくら今の標準でも213系オリジナル車と取り扱いが極端に異なっていては迷惑極まりないので、今回のデザインが多分正解なのだと思うが、幌枠周りの処理とか前面の材質(オリジナルではFRP製だが今度のは運転室全体を含め一体の全鋼製の様だ)とか何気に違うので、どうしても違和感が拭いきれない。

 ちなみに今回の改造はこれだけではなく、伯備線等での運用を考慮したのか整理券方式のワンマン運転対応改造も実施された様で、側窓周辺にも色々手が加えてあった。

 さて、これで気になるのは取り残されたクロ212だが、転用の難しいこの形式は果たしてどうなるのだろうか・・・?


西暦2004年3月30日 “2型51号”

 2型51号竣工。

 主な追加変更点は“Graphic Acceralatorについての逡巡”への

  PC-FXGA / NEC HomeElectronics

の追加、“音の源へ”への

  Cobra ENVY24LP / AOpen

の追加、“ストレージコントローラー雑感”への

  REX-PCI34 / Ratoc

の追加等。

 他にも多少細々した修正はやった記憶があるが、前回からで主立ったものは以上の通りである。


西暦2004年4月11日 “越えがたい壁”

 暫くマシン改変のごたごたで日記更新ができてませんでしたが、やっぱり生きてます(ヲ)。

 約2年ぶりにメインのAT新1号機の全面更新を実施して、CPU・マザボ・GA・SCSI・HDDと中身を殆ど総入れ替えする事になったのだが、実は最初はGAとHDDだけのつもりで思い切ってRADEON 9800PRO(128MB版)とMAS3367NP(富士通の現行15,000rpm級36GB U320SCSI HDD)を買ったところ、AT2号機のマザボ(昔ジャンク\100で買って、パターンの半田付けで“直した”板。恐らく寿命を全うした物と思われる)が突然のご臨終で新規にマザボが必要になり、どうせ買うなら中途半端な新品より1号機のTiger MPXを回した方が良いだろう、という事でトコロテンの押し出し用(笑)に更に思い切ってOpteron Dual対応のRIOWORKS製HDAMC(実はIwillのDK8XのOEMであるらしい)を買った。

 だが、どうした事かこれが無闇やたらと不調で、Adaptec製以外のSCSI板(SYM21040など)とRADEON系グラフィックカードを一緒に挿すとブートしさえしない(死)、とか何というかもう、殆ど悪夢の様な代物で、そこで止む無くSYM21040その他を売却してASC-29320-Rを購入したところ、最新BIOSのおかげもあって漸く安定し始めたのだが、無惨な事にはそこでいきなりブートしなくなって初期不良→返品と相成ってしまった(合掌)。

 で、もう金輪際HDAMCはご免だったのでTYANのThunder K8Wを購入したところ、今度はまるで何事も無かったかの様にするするとマシンは起動してWindowsまで立ち上がってしまった(爆)。

 AMD製CPU向けDual CPU対応チップセットとしては前世代に当たるAMD760MP/MPXの時にもそうだったのだが、結局AMDと共同で開発に当たっているTYANの技術的アドバンテージというのは相当なものがあって、今回の一件でもその事を痛感させられた。

 それは例えば一見何と言う事のないスロット配置や、チップ構成の一つ一つに目に見えない、使わないとわからないノウハウが蓄積されているという事で、この壁を乗り越えるのは本当に至難の業なのではないかと思う。

 今回、TYANしか選択肢が無い事に不満を感じて、別の可能性を求めてHDAMCの購入に及んだのだが、それは逆説的にTYANしか選択肢がない事を改めて証明する形で否定されてしまった(苦笑)。

 まぁ、TYANが良いマザボを出し続けてくれる限りはそれでも全く問題ないのだけどねぇ・・・(笑)。


西暦2004年4月14日 “TCD-D100”

 格安ジャンク扱いでSONY最後のDATウォークマンであるTCD-D100を入手。

 店頭でラベルに書いてあったジャンク扱いの理由でピンと来るものがあったので購入に及んだ(無論、最悪修理に出すとしても新品よりかなり安く済む筈だ、という計算もしていた)が、目出度い事には完動品であった(喜)。

 TCD-D3→TCD-D7→TCD-D8→TCD-D100(ポータブル録再DATでは他にDATデンスケのTCD-D10系があった)という順に開発が進められてきたSONYの録再DATウォークマンの内、これでD8(D7のマイナーチェンジモデル)以外は皆一度は所有した事になった(ちなみに他に再生専用のWMD-DT1も持っている)訳だが、こうして最終型であるこのD100を見ていると、専用充電池込みで630g(本体420g+電池210g)という洒落にならない重量でしかも電池の持ちが悪かった(フル充電で録音が連続約2時間。但しDACがバーブラウンの18bitマルチビットDACのPCM1700であったので、再生時の音質に限っては歴代でも最良だったと思う)D3や、多少軽量化されて(と言っても本体は僅か10gしか軽くなっていない)単3電池4本駆動になったが何故か電池を入れっぱなしにしておくと動かさなくても物凄い勢いで電池を使い切ってしまう(汗)お馬鹿なD7は何だったのか、という気分になる(苦笑)。

 何しろ単3型のNi-MH電池2本で3.5時間以上動作し、しかも重さは本体だけだと約290g、サイズの方も再生専用故に極限までコンパクト化されていたWMD-DT1程でないにせよ昔のWM-700系ウォークマンをちょっと厚くした程度、というコンパクトぶりなのだから。

 まぁ、その代償にローディング機構周りの挙動がやや鈍くなっていて、更に早送りや巻き戻しも低速だから迅速なレスポンスが求められる生録には辛いかもしれないけど、ファームウェアが作り込まれたのかそれとも長年の経験でヘッド周りの機構がメカ的に改善されたのか、D3やD7で問題が出て正しく読めなかったテープがちゃんと読めたので、今の私はかなり幸せである(苦笑)。

 無論、これでDATデッキ購入の方を当面ペンディングに出来る、というだけでも財政的にかなり幸せなのだが・・・(苦笑)。


西暦2004年4月15日 “伏兵”

 神林長平の新刊、“麦撃機の飛ぶ空”(ヒヨコ舎発行/星雲社発売)と、タニス・リーの新刊、“バイティング・ザ・サン”(環 早苗 訳/産業編集センター刊)を購入。

 両方ともここ2ヶ月ほどの間に刊行されていたらしいのだが、鳥取行のごたごたとかの影響で皆目気付かずにいて、本日気付いて大慌てで購入と相成った。

 ちなみに前者は最近珍しくなったSFショートショートで、表題が物語る通りどの作品も例によって例の如き言語感覚なので一筋縄ではゆかないのだが、そもそもそれ以前に大昔にログイン誌に掲載された短編群(不思議と単行本収録の機会が無く、実に20年に渡って“幻の作品”と化していた。神林長平にしてこれなのだから、世間のSFショートショートの扱いの悪さが知れようというものである)とか、作品の善し悪し以前に既に感涙もの(号泣)の作品チョイスなので、私はもうそれだけで十分満足である(笑)。

 後者は1997年の“血のごとく赤く”(ハヤカワ文庫FT)以降新作がさっぱり読めなかった“英国ファンタジーの女王”(誰だ、Diana Wynne Jones が英国ファンタジーの女王だなんて言ってる奴は)タニス・リーの大方7年ぶりの邦訳新刊だが、何とSFものだった(驚)。

 “ヴィスの戦い”・“白い魔女”・“血のオペラ”・・・・といった具合にファンタジーものでかなり良さ気な未訳シリーズが山積状態のタニス・リー作品(そうでなくとも“平たい地球”と“パラディスの秘録”の続きがスゲー気になる)で、何でまたこれが刊行されたのかは謎だが、とにかく出たものを買っておかないと次が出る可能性が無くなる(この危機感というのはX680x0ユーザーの諸氏には良くご理解いただけるのではないかと思う)ので購入した(苦笑)。

 こうなってくると最早業だが、それもこれも“自分で撰んだ拷問”という事で。


西暦2004年4月19日 “DEC”

 PCI to PCIブリッジとして搭載された21154-ABがあまりにも格好良かったので(笑)、ジャンクでMylexのeXtremeRAID 1100(DAC1164P:2ch-SCSI・RAM 32MB搭載品)を購入。

 この機種はCPUとして珍しくDEC(現Intel)のStrongARM SA-110S 233MHzを搭載している(普通は33MHz〜100MHz程度で動作するIntel 960のR系列、そうでなくてもPowerPCというのが相場で、StrongARMを積んでいるのは恐らくこれ位のものだろう)のが最大の特徴なのだが、帰宅後メモリモジュールを外してCPUを確認してみると、何とDEC版パッケージのSA-110Sが姿を現した。

 これは21154-ABがDEC版だった段階で推測出来そうなものなのだが、このカードの各チップの製造週は99年の10週〜20週目前後に集中している事から、これは名門DECが滅亡に至る過程でその半導体事業部門をIntelに売却する直前の時期の製品という事になる。

 ちなみにこのカードは64bit PCIバス対応(そもそも21154はその為に開発されたブリッジチップである)で、ハードウェアRAIDカードの定石通り停電時対策としてのNi-Cdバッテリー搭載等が行われるなど今からすればかなり贅沢な設計の一品で、世間の評価では「Ultra 2 Wide SCSI対応ハードウェアRAIDカード中では最速級」という事になるらしい。

 まぁ、MAS3367 & ASC-29320-Rを常用している今の感覚ではたとえこれがフルに性能を発揮したとしても決して高速という事にはならないと思うが、RAIDのメリットというのは本来そこではないので、これはこれで価値のある一品である。

 最大の問題は、現在の我が家にはこれに似合いのHDDが1台も存在しない事だろうか(苦笑)。

 発熱と消費電力の(それから何より資金の)問題を無視出来るならば、Cheetah X15初代あたりのスペック(転送速度が30〜40MB/s程度)のドライブを1chあたり2台ずつぶら下げてRAID 5というのがお似合いなんだけどねぇ・・・。


西暦2004年4月21日 “Windows XP 64bit Edition”

 MSのサイトで使用期限1年(つまり、期限までには正規版を出すつもりであると暗に表明している事になる)の制限付きながら無償配布されているWindows XP 64bit Edition(for AMD64)をメインマシンに試験的にインストール。

 未だドライバが完全に揃っていない状態での評価になるので公正且つ客観的とはいかないのだが、私個人の感想としては、IA-32版と比べてディスクアクセスのキレが大幅に良くなっているのと、想像以上にIA-32版のアプリケーションが正しく動作しているのが印象的であった。

 願わくは、MSがこれ以上余計な物を継ぎ足しませんように。


西暦2004年4月22日 “サウンドカードを巡る死闘”

 AT新1号機のサウンド周りでかなり悩む。

 3.3VなLive!(CT4870以降(5.1chモデル含む)が対応)やAudigyは肝心の3.3VなPCI-Xスロットに挿すと起動時のBIOSが怪奇大作戦になってしまう(死)上に、5V動作時でさえ純正ドライバがタコでどこかしら問題が出る(合掌。ちなみにkxプロジェクト版はkxプロジェクト版でSoundFont周りを含めたソフトシンセ部分の挙動にあれこれ問題があって、これはこれで難儀な代物である)から駄目だし、DIGI96/8PSTはロットが古いので3.3Vのキーが切ってあるのに「3.3Vスロットに挿すとそもそもマシンが一切起動しなくなる(涙)=5V専用」という制限がある上にミキサ無し(これがこのカードの美点でもあるのだが・・・)でDirectSound非サポートとあってはこれ1枚で済ませられず、オンボードのSoundMax(Analogue Devices製のAC'97 Codec)はどう見てもCPUに負担をかけているので非力なOpteron 240単発という現状ではこれに依存する訳にも行かない。

 Live!/AudigyをPCI-Xスロットに挿した場合の奇っ怪な挙動は、恐らく古いISA時代のSound BLASTERが占有していたのと同じリソースを確保する為の仕掛けが誤作動している為と推測しているのだが、もしそうだとすると3.3V対応だがやはり同様にSB互換リソースを確保しようとする筈のAureal 2 Vortex(AU8830)の場合も似た様な結果に終わる筈で、つまるところSB互換リソースを取得しようとするカードはすべからく1本しかない5Vスロットに挿さねばならない、という事になってしまう。

 ちなみにICEnsembleのEnvy24系は、チップ自体は3.3V駆動(VIAのサイトで公開されているデータシートで確認した)なのにこれを搭載したカードは何故か5V専用が大半、という不可解な状況を呈しており、故にRevolution 7.1位しか3.3V PCI対応品が存在しないという有様である。

 まぁ、Thunder K8Wの様に3.3V専用のPCI-Xスロットの方が普通の5V PCIスロットより多いマザーボードが世に出回り始めたのが昨年夏以降であった事を考えれば無理無い話なのかも知れないが・・・。

 ・・・こんな場合、いっそ素直に唯一の5V 32bit 33MHz PCIスロットに手持ちのSP410D(YMF-744B/V搭載)を挿してしまうのが吉かも知れない。


西暦2004年4月25日 “64bitの意義”

 Windows XP 64bit Edition(x86-64対応のβ版)で色々試してみる。

 IA-32版のATOKがインストール出来なかったのがかなり痛いが、ゲームやOffice等の普通のアプリケーションは大概が動作する事が確認出来た。

 動くソフトは拍子抜けするほど軽々と、それも通常のXP上でのそれ以上に軽快に動いている(というかシステム関係のメッセージが英文でなければ区別が付き難いほどに違和感が無い)のだが、やはりシステム内部の機能に密接に関わるソフトほど互換性維持が難しい様だ。

 ちなみにベンチマークテストのN-Benchシリーズも動作するのだが、RADEON 9800PROだとやはり3D描画機能をフルに使用する段階で落ちてしまい、未だ完走していない(涙)。

 VGA BIOSが悪いのか、マザボのBIOSが悪いのか、それともAMDの提供するチップセットドライバに問題があるのか、その真相は未だ定かではないが、ともかく今のマザボ+RRADEON 9800PRO+Windows XPという環境では3D機能をフル活用する様なアプリケーションの動作は御法度という事らしい。

 どうせ買うならより高性能な製品を、という事で買った板のセットでこの状況ではあまりに悲しすぎるので、TYAN・ATi・AMDの3社にはそれぞれに何らかの対応策を講じる事を切に要望しておく。

 それはともかくとしても、CPUの64bit化にどんな意義があるのか、という疑問に対する答えはこのβ版の段階でさえ明らかな様に思う。

 とにかく、動作が軽くて速いのだ。

 あるいは、それは英語版だからなのじゃないか? という疑念を持たれる向きもあろうかと思うが、フォント周りの実装の差に起因する負荷の増大を差っ引いてもI/O周りの挙動の相違はかなりのもので、これだけでも32bit版から乗り換えたいという動機になりうるレベルである。

 本当に正規版のリリースが待ち遠しい。


西暦2004年4月26日 “日本ファンタジーノベル大賞の価値”

 山口泉「神聖家族」(河出書房新社)、宇月原晴明「聚楽 太閤の錬金窟」(新潮社)、それから佐藤亜紀「雲雀」(文藝春秋)を思い付いた様に購入。

 ・・・いやまぁ、ほぼ思い付きというか脊髄反射で買っているのだけど(苦笑)。

 揃いも揃って日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞/大賞受賞者の作品ばかりというのがナニなのだが、実際問題として、今の日本語で書かれている小説で「マトモに読める」/「読み応えがある」物を探していったら、作家の年齢を閾値とする場合、ある年齢層以下についてはかなりの確率でここの受賞者の作品に行き当たる(というか、同世代の文学小説に十分精読/再読に耐える作品があるかというとかなり疑問である)のは確かである。

 ファンタジーというレッテル故に過小評価されている気もするけど、ここに挙げた3人、それから第一回の大賞受賞者である酒見賢一の合わせて4人の作品はどれもほぼ外れ無しという凄まじい高打率(笑)で、酒見はともかく残りの3人はもっと積極的に評価されるべきなんじゃないかと思う。

 活字離れが叫ばれる昨今だが、それでもその作品がアニメ化でもされなければ商業レベルで大成功は望めない(「雪風」のアニメ化以前と以後の神林長平に対する世間の評価の変化を見るにつけ、この事を痛感する)、というのはやはりどこか不自然というか不健全だ。

 文字/言語による表現力の限界はあるにせよ、一次元の座標系なるが故に視座を自在に設定出来る「小説」というジャンルの可能性を、二次元あるいは三次元の座標系に一意に投影するに過ぎないアニメ等の映像表現が総てを表現しうるとは、少なくとも今の私には思えないし、恐らくアニメ作品を制作している人々もそれは痛感している事だろうと思う。

 無論、二次元あるいは三次元の座標系を持つが故に可能な表現というのもあって、それらは相互に代替不可能であるから、映像表現独自の存在意義を真っ向から否定しようなどと愚かしい主張をするつもりもないが、「活字離れ」等と称してこの希有な可能性を秘めた「小説」というジャンルを等閑に付してしまうのは如何なものか。

 ・・・まぁ、良く出来た「小説」を読んで何物も得る所が無い様な、致命的に想像力の欠如した人間にだけは、何を言っても無駄というものではあるのだが(苦笑)。


西暦2004年4月29日 “BIOS”

 薙沢の人から譲受したDELTA Audiophile 2496 FOR PCI-XをAT新1号機に取り付けてみる。

 が、ASC-29320-Rと同じPCI-Xチャネルのスロットに、つまりASC-29320-Rが33MHz駆動される条件でしか、ブート時のSCSI BIOSが正常認識されないというトラブルに直面してかなり悩む。

 TYANのサイトの2885に関するFAQを読むと、

“For example,some Adaptec cards require 32k to initialize. Then they shrink down to 12k at run time; whereas some AGP cards require 64k to initialize but they never compact at run time.”

という記述があり、AdaptecのSCSIカードと幾つかのAGPグラフィックカード(TYAN自身は明記していないが、過去のS2466N-4MやS2466等の例から考えて、主にBIOSサイズが50KB超で初期化時64KBの領域を確保するRADEON系を指している物と考えられる)の組み合わせでこの種の問題が発生するとあって、PCIスロットに挿す順番やスキャンの順番を変えたら上手く行くかも知れない、などとも書いてあった(爆)。

 ・・・でも、ASC-29320-R+RADEON 9800 PROという構成でサウンド/オーディオカードをPCI-Xスロットに挿さない場合は正常に動作して、挿したらBIOSが見えなくなるって一体どういう事なんでしょう(滝汗)?

 そもそもROM BIOSを持たず干渉する筈が無いサウンド/オーディオカードが原因でSCSI BIOS起動が不可能になる理由や、何故ASC-29320-Rと同じPCI-Xチャネルにサウンド/オーディオカードが存在する場合には正常に動作するのかが判然としない為にかなり悩んだ末、結局アミバモード発動(死)で関係ありそうなBIOSの項目を一つずつ虱潰しに変更して再起動→復元してみるという、実に頭の悪い方法で回避策を探す事と相成った。

 かくして延々4時間ばかり試行錯誤を繰り返した末、オンボードのS-ATAコントローラを(BIOSだけではなくデバイスそのものを)Disableにすれば良い、という結論が得られた。

 これは要するにSCSI BIOSと同じ扱いのS-ATAコントローラ用BIOSとASC-29320-RのBIOSが本来共存可能な様に作られているにも関わらず、サウンド/オーディオカードをASC-29320-Rと別のPCI-Xチャネルに接続した場合には何らかの干渉が起きて共倒れになってしまう(BIOS無効でも問題が発生する事からすると、S-ATAコントローラはBIOS設定の無効/有効にかかわらずBIOSを一旦メモリ上にロードし、その後BIOS設定に従って初期化→無効化する(まぁ、マザーボードのBIOSに組み込まれているのであるから、有無を言わさず一旦ロードされるのも致し方あるまい)仕様なのであろう)というのが原因らしいが、そもそも何故そこにサウンド/オーディオカードの存在が干渉するのかは説明出来ず、非常に収まりが悪い。

 まぁ、これまでTYANのマザーボードでは何度かSCSI BIOS絡みで似た様な症状が出ているので、多分これで間違いないのではないかとは思うが・・・。

 唯一の問題は、これでオンボードS-ATAコントローラが使えなくなった事だが、このチップはマニュアルによれば低速な32bit 33MHz PCIに接続されている(何故だ?)そうなので、必要ならばASC-29320-Rと同じPCI-Xチャネルの空きスロットにPCI-X対応のS-ATAカードでも挿せば宜しかろう。

 もっとも、その機会は当分無いと思うけど(苦笑)。


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