SAVEROM8ユーティリティを使用したROM抽出
(FM-8・XM7 V1.1対応)

はじめに

XM7 V1.1を動かすにはFM-8のROMデータが必要ですが、FM-8実機を使用してROMセーブを自動で行う専用ツールを作成しました。このツールの使用法を説明します。
(このツールの開発には、福井 利夫様の多大なるご協力をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。)

以下の環境が必要になります。

ブートフロッピー作成

(1)5インチ2D・360KBフォーマット済みのフロッピーを1枚用意します。
(2)MS-DOSプロンプトを開き、SAVEROM8.COMを使用してフロッピーへ書き込みます。コマンドラインにはフロッピードライブのドライブレターを指定します。

実行

上で作成したディスクは5インチフロッピーディスクドライブが接続されたFM-8でブートできます。

起動するとROMセーブを開始します。途中でディップスイッチの切り換えを指示されたら画面の指示に従ってください。終了メッセージ(Completed.)が表示されると完了です。

※現在のSAVEROM8は8インチディスク用ブートROM(BOOTSFD8.ROM)の吸い出しには対応していません。
 途中でディップスイッチの切り替えを指示されてその通りにしても動かなくなった場合、スペースキーを押すことで強制的に先に進むことができます。
 (この方法で先に進んだ場合でも、生成されるファイルの名前はBOOTDBG8.ROMのままですのでご注意ください)

取り出し

セーブ後のディスクは360KB MS-DOSフォーマットになっているので、直接エクスプローラ等でアクセスできます。含まれているファイルを全てコピーして完了です。

ディスクには以下のファイルが作成されます。
ファイル名ファイルサイズ内容配置空間配置アドレス
FBASIC10.ROM
31.744 bytes
F-BASIC V1.0, F-BIOSメイン$38000-$3FBFF
BOOTBAS8.ROM
512 bytes
ブートROM (BASICモード)メイン$3FE00-$3FFDF
BOOTDOS8.ROM
512 bytes
ブートROM (320KB DOSモード)メイン$3FE00-$3FFDF
BOOTBBL8.ROM
512 bytes
ブートROM (バブルモード)メイン$3FE00-$3FFDF
BOOTDBG8.ROM
512 bytes
ブートROM (デバッグモード)メイン$3FE00-$3FFDF
SUBSYS_8.ROM
10,240 bytes
8x8フォント、サブモニタROMサブ$D800-$FFFF
KANJI.ROM
131,072 bytes
JIS78準拠第1水準漢字・非漢字
※実装されている場合のみ作成されます)
I/O4バイトI/O経由

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