SAVEROMユーティリティを使用したROM抽出
(FM77AVシリーズ・XM7 V1/V2対応)

はじめに

XM7 V2を動かすにはFM77AVシリーズのROMデータが必要ですが、ROMセーブを自動で行う専用ツールを作成しました。このツールの使用法を説明します。
(専用ツール「SAVEROM」はXM7 V2.6L30以降のアーカイブに含まれています)

以下の環境が必要になります。

ブートフロッピー作成

(1)3.5インチ2DD・720KBフォーマット済みのフロッピーを1枚用意します。
(2)MS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト)を開き、SAVEROM.COMを使用してフロッピーへ書き込みます。コマンドラインにはフロッピードライブのドライブレターを指定します。SAVEROM.COMは16ビットコードで書かれているので、64ビット版OSの場合、武田氏作のMS-DOS Playerが必要です。

実行

上で作成したディスクはFM77AVシリーズでブートできます。

ブートすると自動でROMセーブを開始します。終了メッセージが表示されると完了です。

※作成したディスクは2DDフォーマットなので、2D専用ドライブではリードエラーが発生することがあります。エラーが起こったときは、ディスクを作成し直してみてください。

取り出し

セーブ後のディスクは720KB MS-DOSフォーマットになっているので、直接エクスプローラ等でアクセスできます。含まれているファイルを全てコピーして完了です。

ディスクには以下のファイルが作成されます。
ファイル名ファイルサイズ内容配置空間配置アドレスV1.0V1.1V2
FBASIC30.ROM
31,744 bytes
F-BASIC V3.0, F-BIOSメイン$38000-$3FBFF
BOOT_BAS.ROM
512 bytes
ブートROM (BASICモード)メイン$3FE00-$3FFFF
BOOT_DOS.ROM
512 bytes
ブートROM (DOSモード)メイン$3FE00-$3FFFF
SUBSYS_C.ROM
10,240 bytes
8x8フォント、サブモニタROM (タイプC)サブ$1D800-$1FFFF
KANJI.ROM
131,072 bytes
JIS78準拠第1水準漢字・非漢字
(FM77AVの場合)
I/O4バイトI/O経由
KANJI1.ROM
131,072 bytes
JIS83準拠第1水準漢字・非漢字
(FM77AV20/40/20EX/40EX/40SXの場合)
I/O4バイトI/O経由
KANJI2.ROM
131,072 bytes
JIS83準拠第2水準漢字・非漢字
(日本語カード実装時のみ)
I/O4バイトI/O経由
INITIATE.ROM
8,192 bytes
FM77AVイニシエータメイン$36000-$37FFF
SUBSYS_A.ROM
8,192 bytes
サブモニタROM3 (タイプA)サブ$1E000-$1FFFF
SUBSYS_B.ROM
8,192 bytes
サブモニタROM3 (タイプB)サブ$1E000-$1FFFF
SUBSYSCG.ROM
8,192 bytes
キャラクタROM, サブモニタROM1/2 (4バンク)サブ$1D800-$1DFFF

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