★ダウンロード

安定版最新バージョン
Nightly builds


★プログラム情報

 下記解説は2013年11月29日現在の内容に基づいています。


★解説

 z88dkは主に8080およびZ80CPUを採用したパソコン向けのソフトを開発できるクロスツールです。ターゲットマシンが多岐にわたっているのが特徴で、これまでもMZやX1、MSX1、PC-6001、セガSC-3000やマスターシステムになど40以上の多数のマシンに対応してきました。そのz88dkがついにS-OS"SWORD"をサポートします。

 z88dkはSmall-CをベースとしたCコンパイラを中心とするツールです。Small-Cといってもかつてポーティングされたセルフコンパイラ版の仕様から進化しており、ANSI-Cのルールもある程度受け入れられるようにされています。詳しくはWikiを参照して下さい。

 なお現在最新版の1.10.1はS-OS対応前のリリースのため、Nightly buildを適用させる必要があります。簡単に手順を紹介します。

  1. Sourceforgeのサイトから最新版インストーラをダウンロードします。
  2. インストーラを管理者権限で起動(右クリックで現れるメニューから選択)します。インストール先は自由に設定できますが、C:\z88dkが推奨されています。
  3. Nightly buildsのページから、適切なzipファイルをダウンロードします。ページトップにあるlatestを選べば良いと思いますが、万が一トラブルがあった場合、2013年11月29日以降に作成されたものであればS-OS対応していますので、それを念頭にさかのぼってダウンロードしてください。
  4. Nightly buildのファイルを、先ほどインストールしたフォルダに上書きで展開します。

 64bit Windows環境でもWin32アプリとして動作します。
 Mac OS X用やLinux用はインストーラが用意されていないため、SourceforgeではなくNightly buildsからダウンロードして手動で展開して下さい。なおWindows版でもインストーラはレジストリに触れていないため、アンインストールはフォルダをまるごと削除すればOKです。

 これで準備は整いました。


★使い方

 まずコンパイルしたいCソースを準備します。Cソースのあるフォルダ(作業フォルダ)に、z88dkがインストールされているフォルダにあるz88dkenv.batをコピーしておきます。

 コマンドプロンプトを立ち上げ、作業フォルダに移動してz88dkenv.batを実行すればコンパイラを動かすことができるようになります。

 コンパイルは以下の例を参考にしてください。

 test.cというソースをコンパイルし、MZT形式で出力するには次のように指定します。


> zcc +sosmz -lndos -otest -create-app test.c
 

 またUNIX版またはWin32版で使用する18バイトヘッダ付フォーマットで出力する場合は次のようにします。


> zcc +sos -lndos -otest -create-app test.c

 

以上のように指定すると、デフォルトの3000h番地を先頭・実行番地とするオブジェクトが生成されます。別のアドレス、例えば8000hから配置されるようにするにはzorgオプションを追加します。


> zcc +sosmz -lndos -otest -zorg=32768 -create-app test.c

 

zorgオプションは10進数で指定する必要があるようです。

 なお現時点ではファイルI/Oなどは未実装です(標準がないので仕方ないですが)。使用できる表現、および他のオプションなどはWikiやインストールされているdocフォルダにあるドキュメントを参照して下さい。