S−OS<>HuBASIC間テキストファイル互換化コマンドHS                     (C)S−OS U.C. 森 喜一郎 ★はじめに  S−OSのファイルフォ−マットは,HuBASICと同じと言われていますが, 一つだけ異なるのが,アスキ−形式(属性Asc)のファイルの扱いです.皆さんの中に も,S−OSのファイルをHuBASICで読もうとして最後にゴミが表示されたり, HuBASICのテキストファイルが全然読めなかったりした経験をお持ちの人がい らっしゃると思います.このコマンドは,HuBASICまたはS−OSで作成され たアスキー形式のファイルを,どちらからでも読み込めるような形にするものです. ★ソ−スリストについて  例によって,瀧山氏のDOSモジュ−ルを使用していますので,アセンブル後,適 当なトランジェントコマンド(TYPEなど)の 3000H〜34FFH を抜き出して,合わせて セ−ブしてください.  S−OSでは,アスキーファイルの大きさは,ディレクトリに書かれているデ−タ 長です.このため64Kバイトを超えるテキストを扱うことはできません.また,フ ァイルの終端は,00H です.  これに対して,HuBASICではアスキーファイルのみ大きさをFATで管理し ているのみで,ディレクトリにはファイル長は記憶されていません.そしてファイル の終端は,1AH で示されます.  ですから,ターゲットファイルのディレクトリを調べて,ファイル長が記録されて いなければ,FATおよび終端コ−ドの位置からファイルの大きさを求めて書き込み ます.そしてファイルの終端を 00H 1AH にすれば,S−OS/HuBASIC両方で 読めるファイルができあがります(ただしファイルサイズは最大64Kバイトまで). ★使用方法  S−OSのコマンドラインから,つぎの要領でキーインします. # HS:filename.ext ファイル名にはワイルドカードを用いることができます.1ファイルごとに変換を行 なうかどうか聞いてくるので,必要なファイル名で Y を押します.ファイルごとの 確認が不要な場合は /A スイッチをつけます. # HS:filename.ext/A また # HS とだけキーインすれば,パラメータ入力待ちにすることができます.カレントドライ ブのディスクを交換して作業するときにどうぞ. ★おわりに  このコマンドは,ターゲットファイルを永久的に互換化するものではありませんの で念のため.エディタなどで書き込みを行なった後は,HS をかける習慣をつけましょ う. (EOF)