小型キーもここに極まれり、といった製品ですね。いわゆるクラムシェル型(もちろん当時はそんな表現はありませんでしたが)として、キーの増加と筐体のスペース不足を解決。PC-1260以来の2行表示はそのままに、高機能化を果たしたポケコンです。
実はこのポケコン、同時期に発売されたPC-1475と同じ仕様のBASICを搭載しています。命令も倍精度の計算精度も同じ、電卓モードもありますが、違うのはPC-1475が関数電卓スタイルであるのに対してこちらが汎用スタイルであることから来る操作性。PC-14xx系は電卓モードで関数キーを押すと表示値にその関数の演算を施すという、まさに「関数電卓」の使い勝手を再現していたわけですが、PC-12xx系ではそれは省かれています。ですが、もしかしたらハード的にもいろいろ共通部分があるかもしれないですねぇ。 |
閉じるとこんな感じ。これで液晶画面をカバーできますので、ハードケースの類は付属しません。その分本体が汚れること…。 |
大きさもこのとおり。PC-1250/1251の筐体とPC-1280の下半分が、同じ大きさです。さらにキー入力を便利にするため、英字キーの上に一段記号入力キーが増設されています。 |
憧れの二行表示も、このとおり。 |
裏面の、フタをはずしたところ。フタは大きな一枚がついていて、電池交換もネジを外さず可能なようになっています。メモリーカードは一枚しか取り付けられませんが、当時すでに64KBの容量のものがありましたので、十分な量が増設できたと思われます。
中央の縦長の金属板の下には動作用電池が、その右の斜めの金属板の下にはメモリー保護用電池があります。その手前は保護用電池の取り付け日、その手前の小さい白いのは電池交換時の切り替えスイッチです。 |